小説

 阿部公房著 『飛ぶ男』

マロクンとのこれまでのことを考えたが、いちばん心苦しいのは彼を一生鎖につないで育てたことだ。 現在の法律では犬を繋いで飼うことを義務づけられているので致しかたないのだが、オフが小学生の頃には飼い主にそのような義務はなく、つないで飼うか、放し…

 島田雅彦著 『退廃姉妹』

昨日神戸から帰ってきたのだが、神戸もそうだったが当地も昨夜、今日と蒸し暑い。 山の家は標高があるので窓を開けっぱなしにしておけばさほどではないが・・・町では今夜はおわら風の盆の宵だが、こんな夜に着物を着て踊る人達も大変だろうなぁと思う。 昨…

 星野智幸著 『在日ヲロシア人の悲劇』

昨日に引き続き草刈をする。 台風が関東をかすめて通り過ぎ、その名残か午前中ムァ〜と蒸し暑い。 草刈をしていても汗が流れ、目に入ったりすぐに防護眼鏡が曇ったりする。 お昼少し前あたりに風が出てきて雨が落ちてきたが、濡れたまま草刈を続行。 何とか…

 中村航著 『リレキショ』

自宅の草刈をした。 畑の草は雨ばかり降っていたせいか一ヶ月間でよくもこんなに伸びるものだ、というほど伸びている。 ほとんどがエコノ草なのでこの時期茎が硬くなっていて、刈払機に巻きついたり、草同士で絡まったりしてなかなかきれいに刈り払えない。 …

 町田康著 『浄土』

台風の前のせいかすっきりしない天気。 どうやら台風は日本海に入らず本州を抜けていきそうだ。 そうなると当地では北東の風が吹く。 しかし今回の11号は勢力は強いが渦巻きの範囲が狭いので、影響は少なそうだ。 今年は雨が多いので草もよく伸びる。 山の家…

 井上荒野著『もう切るわ』

昨夜激しい雨が降って前線が南下していった。 今朝からは北の高気圧に覆われて涼しい。 この間ずっと開けっ放しだった窓を閉めて、長袖を出してきて着ている。 しかし天気の回復は遅く曇り空で、秋の高い空、澄んだ空気はまだお預けである。 明後日あたり台…

 阿部和重著 『グランド・フィナーレ』

山の家のまわりの地形は東だけが開いたコの字型になっている。 当地方では東の風というのは台風が南側を通過した時ぐらいしか吹かないので、ぜんたいに風当たりが弱い。 山の家から見て北側に小さな尾根が東向いて延びている。 南風が吹くときは、その尾根の…

 糸山秋子著『逃亡くそたわけ』

山の家の縁から北アルプスの山々の稜線が見え、ようやく夏らしい夏が戻ってきたかなぁと思っていたら午前中だけで、午後からは雲が広がり今日も夕方から雷雨。 どうやら晴れ間があるのは明日までで、明日夜あたりからまたしばらく雨模様になるらしい。 山の…

 宮内勝典著『焼身』

朝から日が差していた。 この夏としては珍しいのだが、日差しは続かずすぐ曇ってきてしまう。 今日も終日山の家で過ごした。 たいたいは寝転がって本を読んでいるのだが、その内に厭きて来る。 起き上がって台所へ行き雑事をする。 昨日自宅の畑から採って来…

 ユベール・マンガレリ著『しずかに流れるみどりの川』

雨が降ったと毎日書いているような気がする。 昨夜も夜半過ぎ、激しく雨が降った。 今日も夜に入って雨が降った。 日本はアジアモンスーンの帯の東の端にあることがあらためて感じさせられる。 このモンスーンが身の回りのあらゆる森羅万象を生み育て、日本…

 『ジュリエッタ荘の幽霊』

どうやら昨夜の雨で一段落したみたいだが、すっきりとした夏空が戻らない。 午後からはなんとなく空気が少し乾いてきて、これまでのねっとりとした暑さとは少し違ってきた。 終日山の家で本を読んだりしていた。 先に買ったブックスタンドはますますお気に入…

 『まぼろし』

雨降りの日が続いている。 今日も朝から雨で、夕方近くから夜にかけて雷を伴って断続的に激しく降った。 気温は下がって、これまでほぼ開けっ放しになっていた家の戸を閉めた。 昨夜あたりから背中にデキモノができて上を向いて寝ているとそれが痛い。 この…

 『雨と夢のあとに』

午前中墓参りなどを済ませ、お昼前から集まったおなじみの友人3人と買い物に行き、お昼はバーべキュウ。 今日の集まりの名目はオフの壮行会、来月から京都府綾部へ移るからという理由をつけて・・・。 途中よりやはり高校時代の友人もう一人飛び入りで。 そ…

 『古道具 中野商店』

神戸では朝早くからクマゼミがシャーシャーとせわしなく鳴いていたが、この地にはクマゼミはいない。 その代わり朝晩ヒグラシが鳴いている。 アブラゼミやミンミンゼミも日中鳴いているが、少し涼しい時間になると鳴き出すヒグラシの鳴き声はどことなくわび…

 『漢方小説』

昨夜の雨と雷はすごかった。 雷などをめったに怖がらないのだが、昨日は少し落ち着きをなくして部屋の中をウロウロしたりしていた。 平地とは違って山の雷は凄いものがある、そのうち何本かは木などに落ちたかもしれない。 雨も短時間だったが激しかった。 …

 『南回帰船』

午前中、留守中預けたあったマロクンを引き取りにA君の家へ行く。 マロクンはお腹を土の上に着けて植え込みの影で長々と寝そべっていた。 A君の家へ入って珈琲をご馳走になりながら話し込んでいる間、時々キューンキューンと切ない声で鳴いていた。 この間…

 『永遠の誓い』

なんだなんだ、台風が去って太平洋高気圧に覆われるかと思ったら、大陸から前線を伴った低気圧がやってきて、日本海に入って北上するので明日は南の風が入りフェーン現象。 乾燥したさわやかな天気も今日一日だけで終わりそうだ。 和牛肩ロース200グラム…

 『さよならアメリカ』

一夜明けると台風一過の朝だった。 朝の内残っていた雨も上がり、午後からじょじょに晴れて、さわやかな天気になった。 被害にあった人がいれば申し訳ないが、今回の台風はまさに理想的なコースを通ってくれた。 当地では北の高気圧圏内の涼しい空気が入って…

 『夏の家、その後』

山の家のまわりのお年寄りが集まってきて、蕎麦を茹でて食べた。 オフはどちらかというと蕎麦より饂飩が好きである。 自分ひとりならめったに蕎麦は食べないが、今日のように皆と一緒だと食べる。 冷した麺類がどちらかといえば好まないほうで、夏でも熱々の…

 『6000度の愛』

昨夜は薄ら寒いほどであった。 長袖のシャツの上に、ジャケットを着てちょうどぐらいだった。 西日本各地では熱帯夜を過ごしているというのに・・・ 午前中から午後にかけて草刈をした。 今の時期草がいちばん勢いよく伸びる頃である。 これからは真夏の太陽…

 『バ−スト・ゾーン』

激しい雨は昨夜も断続的に続く。 不燃ゴミの回収日なので早い時間自宅へ行く。 途中山田川の橋を渡るが、コーヒー牛乳色に濁った濁流が橋桁に激しくぶつかっていた。 その少し下手は昨年、台風の濁流で川べりをえぐられた箇所だが、その後の補修で補強された…

 『山田太郎と申します』

昨夜は断続的に激しく雨が降り雷も鳴った。 入梅が例年に比べ遅れ、少雨の六月かと思っていたら一日で一ヶ月分ほど降った。 家の横の小川もちょろちょろと水が流れ始めた。 お昼前に雨は上がり北の高気圧の圏内に入ったので涼しい、今のうちだと草刈を始めた…

 『ナラタージュ』

昨夜遅くから雨がジャジャ降りになり、夜中中降っていたが朝になって上がった。 久しぶりのまとまった雨で、木々も水を含んで重くなったか枝をダラリと垂らしている。 午前中兵庫、京都、岡山あたりに山間部にまだ良い物件があるのではないかと、リンク集を…

 『炉辺夜話』

昨夜から今日にかけてまとまった雨が降った。 とくに午後4時前頃からやや激しく降った。 今年は先月から水不足気味だったので、山村の農家の人々はホッとしているだろう。 夜に入って半袖では少し涼しいかなぁ・・・今日6月史上最高の気温を記録したらしい…

 『いつかパラソルの下で』

マロクンとの散歩の途中、オニヤンマが山道に沿って後から前へと抜けていった。 セミはまだ鳴いていないが、もうすぐ夜明けにヒグラシの鳴き声のシャワーが始まる頃だ。 しかし同じ頃にありがたくないアブも飛び始める。 今年は空梅雨が続く、というよりまだ…

 『サージウスの死神』

入梅が遅れているという。 6月にはいってから雨の日が少ないという。 山の家の横の川も水が流れているのかいないのか分らないほどである。 今のところ飲み水や生活用水は何とか流れ込んでいるので困ってはいないが・・・。 週間天気予報でもこれから晴れか…

 『ベジタブルハイツ物語』

昨夜から寝泊りを山の家へ移す。 神戸へ行く前にはまだ土間のツバメが子育て真っ最中だったが、戻ってきてみると巣は空っぽだった。 多分、親の餌をねだっていた雛たちは無事巣立ったのだと思うが、途中から人が住まなくなった家での子育てはツバメにとって…

 『サイドウェイ』

昨夜神戸から帰った。 今月も例によって十日間ほど神戸で過ごした。 帰りついてみると庭の緑が一段と濃くなって、曇り空の今日の朝などは少し薄暗いくらいである。 エゴの木の花はとっくに散ってしまい、ヤマボウシやウツギの白い花も少し色あせ始めているが…

 『象の消滅』

朝のうち晴れていたが、10時を過ぎるぐらいから遠くで雷が鳴りだした。 意外と早く雨が来るなと思ったので、急いでマロクンを連れて散歩に出た。 案の定途中から雨が落ちてきた。 早足で戻ったのだが、山の家に着いたその時、ドドン、ピシャン!と近くに雷…

 『狐寝入夢虜』

予報では雨となっていて午後に一時黒い雲が広がったが、結局雨は一滴も落ちてこなかった。 一週間以上雨が降っていない。 畑はマルチングをかけてあるからあえて水遣りは必要ないと思うが・・・まあ明日には少し降るだろう。 十文字美香著の『狐寝入夢虜』を…