参議院選挙

 今日、神戸から帰ってきた。
 神戸では近畿地方の梅雨明け宣言も出たが、それ以前から連日暑い日が続いていた。
 須磨の海岸には海の家が建って、海開き前から水着を着た海水浴の人達が浜辺へ繰り出していた。
 須磨ではこころづくしの秋風が・・・とはほど遠く連日暑い夜が続き、クーラーをかけっぱなしにしないと眠れない夜が続いていた。
 近畿地方は最低気温が25度を越える熱帯夜が今年は連続50日続くだろう、などというありがたくない予報も出たりしていたが、帰ってみれば我が家も暑いことには変わりなかった。
 留守中窓を閉め切っていたので、部屋には熱がこもっていたし、おまけに着いた時にはソヨとも風がなかった。
 
 今回の須磨での滞在の中間頃、陽子さんと日帰りで横浜へ出掛け、そこで子供達と逢って中華街で食事をした。 今回上の息子夫婦と中の娘と陽子さんが初めての顔合わせをする場のセッティングをした訳である。 横浜の関内駅で待ち合わせ、雲行きが怪しくなったので急遽タクシーでレストランまで行った
が、その途中から雨が降りだし、予約の席に着いた頃はヒョウも降り出して、雷は鳴るは、突風は吹くわで大荒れの天気になった。 でも食事を終わって店を出る頃には青空が顔を見せ、暑い日差しが戻っていた。
 初めて乗ったJR自慢ののぞみ号は、前の座席との空間も広く、新横浜から京都までが丁度二時間と早い上に揺れも少なく快適だった。それ以上に老若に関わらず乗客の服装などが品が良く、ある種の文化の到達点みたいなものを感じた。

 横浜に出掛けた日が、ちょうど参議院議員の投票日だった。
 選挙結果の速報をテレビで見ていて思ったことは、無党派層が今回は民主党に回ったこともあるが、その場合、地方でも与党(自民+公明)の票と民主の票がほぼ同格になったということである。 これで自民党はますます公明党と離れられなくなったというコメントも出ていたが、決してそうは思えない。
 今回の結果を見てむしろ自民は公明と結び付きを解消する日が以外と早く来るという感触がした。
 そしてそうなってみれば、それは意外でも何でもないじつに当たり前のコトなのであり、今がどこかおかしいだけなのである。
 大勢の流れは二大政党制へという事だが、政権を取ったときの現実的な政策は自民党民主党もおそらくそう変わらないだろう。そうであるならニ大政党制というのは相手との主張の違いや、手法の違いをことさら強調したいアメリカなど向きで、日本には本来馴染まないと思える。 個人的には少数政党が乱立する中から自分に合った主張を選べる選択の多様性がある状態が理想だが、それも国民性からいえば無理だろうから、中道的な是々非々的な大集団が多数を取り、右派と左派が両側から文句をいう程度の状態に落ちつくのがこの国においては一番安定的な状態なのだろうと思える。