「レディス・キラー」

  今日、須磨より帰る。
 先週の日曜日に陽子さんが来てその翌日二人で神戸に向かったその日に梅雨
入りが発表されたみたいだ。 須磨では雨が降る日や曇りの日が多かったが、
台風が太平洋岸を通り過ぎた昨日あたりから、梅雨の晴れ間いわゆる皐月晴れ
が広がった。
 そんな訳で昨日は午後から二人で須磨の海岸へ出てみた。
 前日までの雨で空が洗われたように水平線には遠く紀伊半島や淡路島の突端
辺りまでクッキリと浮かんでいた。 日曜日とあって多くの人が砂浜に出てい
たが、さすがまだ海に入って泳いでいるような人こそいなかったが、何処を歩
いていてもバーベキュウをする肉の焼ける匂いがただよっていた。

 今回は天候が悪かったことや、ジメジメトして蒸し暑いこともあってあまり
徒歩では出掛けなかった。

 彼女と明石のシネコンコーエン兄弟の作品「レディス・キラー」を見に行
く。
 コーエン兄弟の作品は先回の「ディボース・ショウ」と同様今回もコメディ
タッチの作品で、トム・ハンクスが怪しい大学教授役で熱演していた。
 オフの嫌いなトムの役はその場シノギな、いかにもアドリブ的な演技をして
次々に話を誤魔化して行く役なのだが、それを完璧に熱演すれば熱演するほ
ど、どこかクサク感じてしまった。そのいかにもな完璧主義者的な演技が何処
かハナについて、オフには最初から最後まで気に入らなかった。
  まあそれ以上にコーエン兄弟の映画にしては脚本がスカスカで甘かったこともあったが・・・評価点10点。