スローナイト、スローライフ

 まだ少し東の空に雲が残っている、時々ザワザワと弱い風が吹く、まさに台風一過の気持ちの良い天気。 朝五時半に目覚めた。 最近は7時過ぎに起きる事が多かったが、今朝は早く起きて、六時からやっているFMの朝のバロックを久しぶりに聴きながら朝食を食べた。
 先日買ったトビウオを冷蔵庫で干物にしたモノを焼いて、畑で十本ほど取れたキュウリ一本に味噌をつけて食べた。
 先日スターターを回してもエンジンが掛らなかった刈払い機のエンジンが数度回した後嫌々だったが何とか掛った。 先日やり残した分の草刈をした。 そんなたいした風が吹いたわけではないのに、ナスやトマトの苗が倒れていたので、支柱に縛りなおしたり、そんな作業をしながらも日差しはあるが北西よりの風が冷たくて気持ちがよかった。

 先週の土曜日から三日間(19日、20日、21日最後の日は夏至100万人のキャンドルナイトと呼んで、環境NGOの呼びかけで8時から10時まで電気を消してスローな夜を・・・過ごそうというキャンペーンが行われていた。
 遅ればせながら今夜は蜀台にロウソクを立てて、この日記を書いている。
 しかし、明るいパソコンの画面に虫が集まってきて落ち着かないなぁ。

 一年の内たった三日間、それも一日たった二時間電気を消して時間を過ごすことは良いことだなぁと思う。自分達の生き方を、今を見直すためにも・・・
 まあオフの場合は一人暮らしだから電気を消したからといってさほど普段の日と変わるわけではないが・・・恋人二人とか、夫婦だけでそんな時間を過ごすのは思ってみるにロマンチックのようだが、果たしてそうだろうか? 
 多分二人だけで向き合うその二時間は結構気詰まりなのかも知れないと思う。
 二人の間にバライティ番組や野球ナイター放送もなにもない・・・となったら二人で黙っているか、何かを話し合うしかないはずだが・・・。 話し合うといっても二時間は、思ったより、けっこう、意外と、ずいぶん、長いいはずだ。
 黙っていると、たとえ二人でいても多分闇の中ではそれぞれに孤独を感じるだろ
う。
 話し合っていても、ふと会話が途切れる時、人は自分達を取り巻いているまわりの闇を意識せざるを得ない。
 沈黙の中これまでの自分の越し方、あるいはこれからのこと・・・おのずからそのあたりを考えざるを得ないのではないかと思う。 まさに時間がゆっくりと、スローに流れるのをまざまざと感じるざるを得ないだろう。