雷

　前々から水タンクに溜まった水がオーバーフローする箇所が少し高いと思っていた。
　昨日とうとうパイプの口を切り下げた。　しかし、どうやら切り下げすぎたようで、水漏れを起こしはじめた。　夜中三時半頃目が覚めて、そのことが気になってどう段取りして直そうか、と考えている内に頭が冴えてしまい眠れなくなってしまった。
　仕方無しに起きて山椒の酒を飲む。
　昨年裏に生えている山椒の木の実を採って、焼酎に漬け込んで山椒酒を造った。　今年もすでにたくさん青い実がなっている。
　一昨年までは秋に赤く熟すと、この山椒の実をよく山鳩が食べに来ていた。

　自宅へ帰り先日の残りの薪を切る。　それにしても午前中は風ひとつない上に蒸し暑く、一時間もやらない内に汗びっしょりになる。　午後からは止めて明日にしようと思っていたが、何とか夕方頃には今日のノルマを済ます。　昔と違ってノルマは元気な時の半分か、三分の二ぐらいに留めている。
　昔のことを思って無理してやると、結局身体や腰に疲れが残ってしまう。

　ちょうど切り終わった頃から、空が急に暗くなってきて雷が鳴り出して・・・光が走ると同時にピシャッいう高い音がした・・・おそらく近くに落ちたのだろう。　多分上空に冷たい空気があり、上昇気流との摩擦で雷雲が発達して、雷が発生したのだろう。
　しばらくして土砂降りの雨が降ってくる。　梅雨とはいえ、明後日から7月、実質はもう夏なんだ。