アブ

 昨日激しい夕立が降ったので、薪も濡れただろうから今日は薪切りを中止して休養日にする。

 やはり今日も上空に寒気が居座っているのか、時々にわか雨が降っては止んでの、不安定な天気だが、涼しいのはありがたい。
 太平洋には7号、8号と二つの台風がいる。
 二つとも中心気圧が950ヘクトパスカルと大型で強い台風である。小笠原諸島では
10メートルの波が押し寄せているという。 弱いながら日本上空には高気圧があるから上陸ということはないだろうが、今年は日本に近づく台風が多い。 六月中には二つの台風が上陸したし、今年の太平洋の海水温は高いのだろうか? だとしたら太平洋高気圧も強く張り出し、暑い夏になるのだろうか・・・

 朝飯を食べて広間で転がっていると、お尻の辺りが痛いような気がした。
 しばらく何だろうなぁと思っていたが、アッと思って手で叩くと、すぐそばに小さなアブがいた。
 ハエタタキを持ち出して叩いて完全に殺す。 奥の間の網戸のところにも一匹止
まっていたのを叩く。 もうアブが出てきた! 例年だと七月の終わりごろから本格的に出てくるが、一ヶ月も早く先兵が出てきた。 毎年アブの出始めた日はまったく無警戒で、たいてい一度は刺されてしまう。
 今回の血を吸ったアブは殺したので、卵を産んで年を越す来年のアブの誕生にはならなかったろうと思うのがせめての慰めだ。

 あわてて広間の戸を閉める。 昨年末古道具屋から買った古い簾戸の下に、虫なら楽に通れるような隙間が空いている。 意匠というかデザインのためそのような造りになっているのだが、その隙間を先日買って来ておいた透明なアクリルの板を当てて塞ぐ。
 一昨日気になって夜中に目が覚めた井戸の水漏れする箇所のジョイントを新しいモノを買ってきて取り替える。 また、午前中の暑い日差が玄関に当る。 玄関にいるマロ君は犬小屋しか隠れるところがないので午前中へばっている。 そこで玄関の大戸を開けて、日陰になる土間へ入れているが、時々何を思うのか土間の土を掘るので埃が立って困る。 そこでマロ君が寝そべる大戸の内側にいくつか敷石を引くことにした。 そんなことを・・・なんやかんやをしながら動いていると汗でびっしょりになる。 明日から7月である