ラーメン、焼豚

 台風が前線を押し下げて、北の高気圧に覆われている。 初秋を思わせる爽やかな気候である。
 草刈の時は厄介者の葛であるが、その赤紫色の花は意外と上品な美しさがある。 散歩の途中にぶら下がって咲いている。 萩の蕾もだいぶ膨らんできている。
 
 昨日の道路舗装の土方仕事の後遺症で股関節が痛い、年だなぁ、時間がたつほど痛くなってくるというのは・・・。
 午前中はぼんやり過ごしていたが、途中から思い立って台所に立ち、ナスビを漬け、朝鮮南蛮をきざんで例によって朝飯の友ナンバ味噌を作るが、今回は少し表皮が硬くなってきているので、レンジで茹でて硬さをとってからきのこと炒めた。
 その作業の合間豚のアバラ肉で焼き豚を作った。 近頃はすべての肉の脂身にムッとするようになっているので、お湯でよく茹でて脂を抜いた。 焼豚を作ったのは一時食べなくなっていたラーメンをお昼に時々食べるようになったからだ。 最近のラーメンはトンコツ味でラードなどを多めに使った味のものが主流で、油脂が強くてラーメンを食べたいとは思わなくなっていたが、スーパーで高山ラーメンという乾麺系の昔風のラーメンを見つけてから時々食べるようになった。 この麺は昔ながらの製法で作られていると表記してあるが、多分、麺に腰を持たすための何らかのツナギを入れず、昔ながらの製法、つまり小麦粉を灌水だけで練って腰を造っているのだろうと思う。 じつはそのシンプルさが気に入っている。 しかしうっかり茹ですぎたりすると、すぐ麺が伸びてしまう。 これは個人的な好みだが、ラーメンの麺はほんのちょっと伸びて、少し腰がなくなり始めた柔らかいくらいの状態が好きなのだ。 最近の麺は使っているツナギのせいか、なかなかその程好い状態にならない。 さらに出汁も手前でとった昆布とサバやイワシ系の混合出汁を使っている。 ただ、やはりラーメンだからほんの少しの脂気が欲しい、そこで作り置きの焼き豚が常時冷蔵庫にストックしておきたいのである。 それにこの作り置きの焼豚は昼食にパンを食べる時も、ハム代わりに使えたりしてたいへん重宝するのである。