塩害

 今日神戸から帰る。 こちらには夜着いたのだが、車のライトで見える田圃はほとんど刈り入れが終わっているし、畦には彼岸花、道端にはコスモスの花も咲いている。
 日中の温度はどこも30度を超えるくらいでさほど変わらないが、神戸ではまだまだ最低気温が25度あり熱帯夜が続いていたが、こちらでは一足早く20度ほどに下がっていて夜はすでに秋になっている。  秋の虫たちの鳴き声も賑やかである。
 神戸では、着いた翌日の7日の日の午前中はまだ風もなく晴れていたが、午後から台風18号の風が激しく吹き荒れ、夜7時半頃から二時間半ほど停電した。 彼女が嫌な予感がすると言って早めに夕食の用意したのが幸いして、食べ終わった後で停電だった。
 翌日マンションの周りの木々や、背後の鉄拐山(てっかいやま)の木々が一面茶色くカサカサになって枯れていた。 吹き上げた塩水の風を受けたからだ。 特に海からの風が直接当った南側に面しての葉がやられて枯れていた。 どちらかと言えば常緑樹よりも落葉樹の葉がダメージが大きいように思えたが、マンションの入り口のある大きな楠木は常緑樹だが葉が柔らかい分被害も大きかったようだ。