夢を見る

 県内の老人ホームに1センチもある厚いガラスのドアをぶち壊して、熊が進入してきたというニュースがあった。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040928-00000405-yom-soci

 これでは家の中にいても安心ではないのだナァ。 それでもマロ君の散歩は続けている。 道に栗のイガが落ちている。 夜のうちに狸でも出て食っていくのか中身のクリの実はなくなっている。 それに今年は道端に結構キノコが出ている。 ここのところ霧雨が多いせいだろうか・・・

 夢を見る。
 体育の時間だった。 運動会かなんかの直前で、全員でやるアトラクションの体操だか、踊りだかの練習をしているが、先生が、ハッキリしないがどうも嫌いな先生らしいのだが・・・全員をグランドに座らせて一人一人前に呼び出して、その体操だか、踊りだかのようなものをやらせている。 だいたいの生徒はその体操だか踊りだかが身について、順序良く間違えないで踊ったりするのだが・・・自分は出だしの二、三の動作は分るが、その後がぜんぜん出てこない。 そういえば自分はその練習が嫌でサボってばかりいたと思い出す。 後や前の男を捕まえて、なぁ、なぁこの動作のあとはどうだった、どうだった、といちいち聞く。 皆は覚えていてこうだこうだと教えてくれるが、どうしたものかそれを聞くハナから忘れていってしまう。 その場で練習して覚えようとするとが、頭の中が真っ白で何も動作がでてこないのだ・・・隣にちょい好きな女の子がいるのだが、最初の内はそんな自分を好意的に笑って見ていてくれるのだが、あまりのも覚えが悪いので、その内に彼女はだんだん軽蔑するような目つきに変わってくるのが分る。 それを横目で見て、だんだん焦りだし、ここで良いとこを見せなくては、見せなくては・・・と思えば思うほど、なお気持ちが焦って覚えることが出来ない。 前に出て踊る順番はどんどんまわってきて、自分の番が近付いてくるので気持ちがます、ます焦る、焦る・・・
 そこで目が覚めた・・・口の中が苦いような嫌な思いが強く尾を引いて残っている・・・
 あの先公はたしか中学だったか、高校だったかの体育の若い先公で、皆には受けが良かったが、自分には偽善者に見えて、なんか嫌いだったナァとか・・・アレレあの横にいたちょい可愛い女の子は誰だったのだろうとか・・・前後に座っていた男の一人は小学生の頃の生意気な級友だったし、もう一人の方は高校で席が近いだけのよく知らない級友だったり・・・まちまちでおかしな組み合わせだったナァ・・・
 布団の中でまだ醒め切らないボンヤリした頭でそんなことを反芻していたが・・・
 そうか、「俺はやらないぞ、零点しておけョ」 と不貞腐れて先公に言い放って、意地でも立たなければ良かっただけなんだ・・・そう思うとおかしなものでなんだか少しホッとする・・・大人になった今の自分なら平気でそうするんだがナァ・・・しかし、まわりからは少々不良な奴と思われていたが、高校生当時の自分だが、そんなふうに堂々と「俺はやらないよ」と言えたかナァ・・・などと思っているうちに、また眠りに入っていった・・・