生垣の剪定

 連日11月とは思えないような暖かい日が続いている。今日も曇り空ながら外仕事に向いた貴重な日。 自宅の生垣の剪定をした。 西側はウバメガシの生垣である。 ウバメガシは炭焼きすると備長炭になる元の材でとても硬い。硬いので切っていくだけで疲れる。
 東側の生垣は結構長く、プリペットを初め椿やヒイラギ、ピラカンサなどなどいろいろな木が植え込まれている。 プリペットは北陸の気温では少し寒いのか、冬は葉が落ちてしまうので当地方ではあまり良い生垣の材とはいえない。 それにやたらと枝が伸びるので、剪定した後の始末が大変である。
 剪定している途中ふとコナラの木の目が行き、これを切ってしまおうと思った。 コナラの木は毎春決まって毛虫が大量に発生して、その毛虫に新芽を食われ丸坊主にされる。 その後もう一度新芽を吹くのだが、少し離れた所に自然に実生した1メートルほどの若木も育っていることだし・・・切ってその幹を、ちょうど大人の太ももぐらいはあるので、来春原木にしてシイタケの駒を打とうと思い立った。
 数年前駒を打った原木は、昨年まで沢山のシイタケが採れたが、今ではスカスカになって崩れ始めて土に帰りつつある。  庭仕事をしているとまだ土に潜って冬眠しないアマガエルが枯れ葉の間でよたよたしている。今年は11月といってもまだ暖かいせいだろうが・・・それに小さなトカゲも一匹見たが、さすがにこれも動きは鈍い。 毎年この時期、雪囲いをしているとモズがカエルや虫などを枝に刺すハヤニエが今年はぜんぜん見ない。少し前までギャーギャーと鳴いている声は何度も聴いていたのに・・・

 先日酢で〆たサバが美味である。 さすがに塩と酢で〆ただけでは今日、明日辺りまでは持たすと生臭みが出て来るので、途中でさらに昆布で巻いて水気を抜いておいた。 それが今ちょうど食べごろになって来たという訳だ。
 また食い物の話になってしまったが、昔のマンガで「巨人の星」というのがあり、その中で主人公の星ヒュウ馬の父親の一徹が、理由は忘れたが突然怒り、いきなり夕食のちゃぶ台をひっくり返す場面があった。 あのマンガをみて思ったことは、夕食が当時ぜんぜん美味しくないと思ってていた野菜だけの煮物だとかなら、食卓ぐらいひっくり返してもどうということないが・・・夕食が当時はすごいご馳走だったすき焼きとか、カレーライスなどだったら、目の前でそれをひっくり返されると、たとえ親でも、この野郎!何をする!と怒り狂っただろうなぁと、あはは・・・げに、食い物の恨みは恐ろしい、というオチになった。