「愛の神、エロス」

 薪切り二日目、やや腰が痛いものの作業は順調に進んでいる。
 昨日今年の八朔は終了と書いたが、今日スーパーへ立ち寄るとまだ売っていたので、さっそく買ってきた。 シーズン終了のこの時期のものは、下手をすると水分が抜けて実がカスカスだったりするのだが、大丈夫だった。 手に持った時まあまあ重いからこれは大丈夫だろうと踏んだ。 やや小降りだが10個入った袋が4ッ残っていてその内2ッを買って来たが、明日2袋も買い占めよう。
 それに大きな30センチほどあるトビウオが売っていたので買ってきた。 こんな大きなトビウオを見るのははじめてである、うっかり産地を見てこなかったが、おそらく当地方で獲れたものではないだろう。 帰ってから腹を開くと、腹の中は卵ではちきれそうだった。 そういえばトビッ子といって味付けしたトビウオの卵があったなぁ。 よく分らないがとりあえず取り出して味醂と醤油で煮付けておいた。 
 ただし身のほうフ振り塩して焼魚にしたが、脂気ゼロで美味しくなかった。 これから夏になると、アゴといってトビウオを煮干にしたものが出て来て素麺の出汁に使ったりするが、上品な味の出汁がとれる。 それに鯨肉もあって懐かしくて買ってきた。 昔学校給食で出た例の真っ黒の肉だが、一応ステーキにしてショウガ醤油で食べたが、まあこんな味だったなぁ程度の味だった。

 「愛の神、エロス」を見た。
 ウオン・カーゥイ、ソダーバーグ、アントニオーニの3人の監督のエロスをテーマにしたオムニバス作品。 
 仕立て屋の見習いの若い男がとある金持ちの二号をしている女の住いへ採寸に訪れる。 女は採寸する男に私に触られたあなたはきっと一流の仕立て屋になれるわよ、とからかい半分に言いながら男のモノを戯れに持てあぞび、張りつめた男はいってしまう。 その時点が奢っていた女の頂点で、後は落ちていく一方である。 身体を壊しても生きていくために夜の街で客引きをして女のところへ一人前になった男がふたたび訪れる。 妖しい女の性と、それに恐れながら憧れる男の一途な思いが伝わってきて、せつない映像である。
 ソダーバーグはエロスどころか、愛をオチョクッタような作品。
 アントニオーニに至っては相変わらず何を描きたいのか分らない、この監督は昔から散漫なところを売りにしているおかしな監督だが、まだ生きていたんだ。
 ただ、本編の映像よりも絵コンテと音楽はよかったなぁ、本編はどうでも良いからこれだけのDVDを買いたいなぁ。以下でそのサワリが、ほんの一部が聴けるし見れる

 http://www.ainokami-eros.com/intro.html

  評価点、20点