「ミリオンダラー・ベビィー」

 昨日夕方ネットで注文した読書スタンドが送られてきた。
 この時期よく贈りものにされる缶ビールの詰め合わせ程度の大きさの箱に入っていた。
 さっそく組み立ててみて使ってみた。 オフは意外と目から遠い位置に本を置いて読む癖があるので、電気の光の当り方や本の角度などなど最初はなんとなく馴染めなく、小さな違和感がありちょい不満であった。 しかし昨夜、今日と使っていくうちに、こちらが器具に馴染んできたのか、これはこれでよく出来た品物であるなぁと思えるようになった。 ページをまくる時いちいち手を上げねばならないが、それ以外は手は遊ばせておけるので肩の痛みにもよいだろうと思える。 これは今後手放せない品物になるだろう。 
 昨日から家に篭っている。 外へ出るのは夕方少し涼しくなってからのマロクンの散歩の時ぐらいだ。 山の木々もすっかり緑が濃くなって、道端の草も背が高くなり草いきれで少し息苦しいくらいだ。 
 この時期散歩コースには花は少なく、わずかに山アジサイ、アザミそれにまだ一部でヤマボウシが咲いている程度であるが、 可憐な山百合が薄暗い杉の木の下などに咲き始めている。 昨夜、家のまわりを歩いた。 あいにく月夜だったが、ホタルを見たのは一匹だけ、今年もどうやら少ないようだ。


 「ミリオンダラー・ベイビー」 今年のアカデミー賞の主要な賞をかっさらったクリントンイーストウッド監督の映画である。 テーマはずばり<生きることの尊厳>。 この監督の映画は毎回そうだが、自分の考え、主張するところを、どうだ!といわんばかりにズバリ正攻法の直球で投げ込んでくる。
 彼とはどちらかといえば相容れない考えをする傾向のオフは、おそらく結論としての行為は同じなのだろうと思うが、どこかで少し異なる、そしてそれが決定的な違和感なるものを抱いた。 
 それでは何が違うのか、と問われてもなかなか答えにくいことなのだが、信仰という問題を別にして、あえて言えば生きてきた軌跡が彼とオフは違っているから、としか言いようのないものである。 
 ストーリィの流れを調べていて、たまたますぐれた評を書いている人がいた。
 http://turtoone.exblog.jp/2856982
 それを読んでいてなんだかんだと書くのが面倒になってしまった。

 オフの評価点 50点