バーべキュウ

 昨夜、神戸から彼女が夜中に着き、車で迎えに行く。
 今日はお昼頃、友人たちA君夫妻、K君、N君集まって、山の家の前でバーべキュウをする。
 K君、N君と彼女は今日が初顔合わせ。 
 夕方頃ちょうど雨が落ちてきた頃に、男達は酔いつぶれ寝てしまっていた。


 新聞に、丸山真男氏に対して鶴見俊輔氏が質問を重ねた記録、『自由についてー七つの問答』が本になって20年ぶりに初公開されるとあった。

 その中で丸山は以下のようなことを語っているという。

 「日本で今いちばん大事なことはね、紛争というものをそれ自体悪いと見なさないようにすることです」 と、ここでいう「紛争」とは、意見の違いから生ずる争いのこと。
 暴力は避けなければならないが、そういう争いを悪とする考え方は日本人の元々の国民性ではなく、幕藩制から明治天皇制に至る間にできた負の遺産であり、それ以前は通常のことだった、そのことを鎌倉時代御成敗式目を例に説明している。
 その上で
 「なぜ日本では少数者の権利というものが尊重されないか。なぜ満場一致になるか」と問うている、
 今も、学校や会社、地域社会、そして国会などでも見られる光景なのだが・・・
 「人が違えば意見が違うのは当然だとして出発するか、それとも、本来なら一致すべきなのに残念ながら分かれてると考えるか、でぜんぜん制度の考え方が違ってくる」
 「大事なのは『紛争の統合』なんです。ただ、統合、統合で行くのでは、日本は非常に危険な国です。『和』の名において、実は強制がおこなわれる」
 「つまり挙国一致。やっぱり、これを破っていかないといけない。 そうでなきゃ、ぜつたい、ぼくはデモクラシーは根づかないと思う」

 このような問題意識が20年前に持っていた丸山氏にはもう少し長生きしてもらい、それらのことへの突っ込んだ分析、解析が欲しかった。