古民家ツアー3

 今月のはじめハエ騒動を起こしたバイオトイレだが、神戸へ出かける前に引き戸を閉めて出かけたが、帰って来た便所の中にはハエは一匹もいなかった。
 ちょうど彼女が来た前後の三日間あたりがハエが発生した日々と重なったみたいだ。
 それまで一人暮らしということもあり、便所の戸は開けっぱなしにしてきたが、今後もこの良き習慣は続けれそうである。 なんと言ってもバイオトイレの良さは、たとえ大便をしている最中でもまったくそれの臭いがしないことにある。 問題は始める前やし終わった後ドラムの口が上に来ているので、中が見えるのだが、そこをあえて覗きこまなけれが良いだけのことある。 とは言っても何となくそれを見てしまうものであるが・・・

 
 さて古民家ツアー三日目であるが、この日が本命の物件を見にいく日である。 その他の物件をいろいろ見た後で、評価が適切に、総合的に出来るために本命を最後に持ってきたのである。
 全部で四件を見に行く予定をしていたが、一件はただいま商談中ということで外れた。


 まず第一件目が先日日記にも書いたNO1の物件である。
  http://www.office-kimura.com/list/kasuga/kasuga-22.htm
 思ったとおりの田舎の家としては珍しく瀟洒な感じのする家であった。 台所は土間で、レンガを積んだものだが昔の三つの焚口のカマドなども残っている。
 しかし、背後にせまる山の位置が南側にあり、その山を長い期間手入れしたいないので竹が繁り、何の木か確認できなかったが大きな木が三本ほど繁るにまかせて南側に覆いかぶさって家を暗くしていた。 それに山すそのためでもあり、ちょうど梅雨時でもあり湧き水によると思われる池があった。それはそれで良いことなのだが、水があり藪があり、となると蚊がめったやたら多かったのに閉口する。 
 家は下屋などはやや傷んでいて修理が必要だが、母屋はまあまあ我慢すればなんとかそのまま使用できる状態。 だが横にある昔牛小屋としても使っていた汲み取り便所のある納屋の屋根が一部崩れていて雨漏りが始まっていた。 早急に修理しないと梁や柱などがダメになるのは時間の問題だ。 
 高いところが苦手なオフは下屋程度は足場を組めば何とかなるが、大屋根の上の仕事はダメで、そこらあたりの修復は業者の手を借りなければならない。 山林などを含めて500坪以上で600万円と一見安いのだが、実際には改修にお高くつきそうである。 それだったらもう少し高くても程度のよいものを捜した方が最終的には安上がりそうである。 しかしまわりに民家も少なく、古い古民家の形をそのまま残しているこの家は捨てがたいものがある。

 次のNO2の物件は
  http://www.office-kimura.com/list/sannan/sannan-19.htm

 写真では分らなかったが、道の両側に家が連なる街道沿いの中の一軒の農家で、母屋の軒もかなり低く、まわりに小さな建物を少しずつ建てまして行った複雑な形の家である。 納屋には真新しいトラクターなども入っていて、近くに新しい家を建てて引っ越した感じである。 屋根や納屋などもしっかりしているが、ロケーションの問題かどこかもうひとつ気持ちを引きつけるものがない

 さらにもう一軒は違う不動産屋が案内してくれる福知山からさらに北へ行った物件である。 先日最後に訪ねた大江山の物件とさほど遠くはない山の中にある。
 http://www.kgg.jp/uri/frame.htm
 かなり値段は高いが、これぞ大きな古民家といえる魅力的な建物である。
 結論から言えば、あまりのも写真写りが良かったため、なんと言うか、山の高台の広々とした所に建つ建物というイメージでいたが、現物を見てせま苦しい山の狭隘に建っていたので、少し裏切られた気が強い。 建物内部も一尺以上の大きなケヤキの柱などが使われているし、部屋取りも広々としていてかなり魅力的であるが、どこかガランとしたまとまりのない空虚な感じがしてならない。 この家は売りに出してもう三年も経っているという。 立派な蔵もあるし値段もこの内容ではお高いとは思えない。 なかなか良いなぁ・・・と思っていたが、不思議なもので時間が経つと、ほんの一日経つと、この家の印象が急激に消えていってしまった。