怖い嫁ハン?

 午前中障子戸を簾戸に入れ替える。 今年はアブが少なく、というよりほとんどいなくて戸を開けっ放しにしておいてもいいのだが・・・やはり蜂とかハエが入ってくる。
 簾戸は障子戸に比べると、若干の風は入るが、どうしても室内が暗くなってしまう。 しかし簾戸は衣替えのように夏場の室内を演出する重要なアイテムである。 簾戸の少し薄暗い室内の畳の上で、ゴロゴロとしながら昼寝をするのはまた格別の風情がある。


 ようやく現実に日記が追いついて来つつある。 しかしまだ若干の日々の遅れが出ている。
 これは20日の夜の話であるが、その前の18日の別れ際に、家主に帰って検討して2,3日後に電話します、と言って別れたので20日の夜に電話を入れたのである。
 いきなりこちらから買いたいとは言わず、先日の話では少々の勉強してもらえるという話だったので・・・などとむにゃむにゃ切り出す。 先に見に行った時に、いくらか勉強しますよ、と家主から言ってくれていたからである。 どうやら売主は、滞っている資金繰りを助けるために一日も早くこの家を売りたいみたいなのだ。
 家主は電話口で少し黙った後で、100万円を切るつもりでいました、とはっきり答えてくれた。
 その数字を聞けば気持ちよく買いますと返事が出来ます、と答えた。 が笑いながらすぐ、怖い嫁ハンがいますので、来月初め一緒に行って最終的に話を詰めましょう、と含みも持たせた。
 お前も役者だなぁ!とツッコミが飛んできて・・・お前の、どこに嫁ハンがいんの?と二の矢を受けそうである。 この件は最初から神戸の彼女と二人で動いていたし、ともに納得した上で最終的なキメをしたいと最初から考えていた。 来月初め神戸から一緒に見に行って、まさか鬼のような顔になって、これダメよ、と言わないとは思うが・・・とにかく納得してもらうつもりである。


 この家に決めたのは、自分の中で何が決め手になったのだろう?
 それを決めるのにまず大きいファクターはその値段にモノが見合うかだろう。
 この家は売り出し価格が750万円で、古民家が建っているとはいえ宅地が100坪あまりの物件である。 古臭い建物などはいらないという人にとっては坪あたり7,5万円である。 この数字が高いか安いかが一つの基準になる? それにはその辺の土地の相場もあるが、高いようでもあり安いようでもある。 やはり一概にはいえない。 改装したい古民家を求めているオフにとっては750万円決して安くはないが、同時に高くもない値段である。 何故だろう? だいたい丹波、福知山周辺のリフォームされた古民家の相場はおおよそ1500万円前後である。 とすればその値段より幾らか安くリフォームを完成させれば買い手が出て来る可能性はある。 問題はそのリフォーム後の状態を見て不動産屋がこれは売れるぞ、と見てくれるかどうかだろう。 ようやく判断の基準が出てきたような気がする。 元値がこの価格で、この家がこの程度の痛みようだと、自前でリフォームして、リフォーム古民家市場の相場、それ以下へもって行く自信はあるぞ、と判断すればそれは安いとなる、それが基準なのである。 
 結局一番重要なファクターは、リフォームされた古民家の中古物件市場の相場なのである。