『永遠の誓い』

 なんだなんだ、台風が去って太平洋高気圧に覆われるかと思ったら、大陸から前線を伴った低気圧がやってきて、日本海に入って北上するので明日は南の風が入りフェーン現象。 乾燥したさわやかな天気も今日一日だけで終わりそうだ。 


 和牛肩ロース200グラム1400円也を買って食べた。
 100グラム当たり700円の牛肉だが、じつは半額で売っていたのだ。
 塩、胡椒をして、これも最近買った赤いフライパン(アルマイト製でかなり厚手のものである)を熱くして、両面に強めの焦げ目を付けたが中はレア−状態にガーリックソースをたっぷり掛けて食べた。 
 表面の焦げ目と半生の内部の弾力とが程よい噛み応えになり、肉汁が口の中に広がり何とも美味しい。 これで700円ならば、そこらの何ということのないランチの値段とさして変らない。
 その他の付け合せも家庭菜園で取れたナスやキュウリやシシトウであるから、これらはただみたいなものだ。


 ここのところオフも古民家に熱を上げているが、
 世の中には面白い性癖を持つ人がいるものだ。
 以下は眼鏡フェチ、コンタクトフェチなる人である。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050728-00000211-yom-soci
 

 佐川光晴著の『永遠の誓い』を読んだ。
 まあ、素面では何とも気恥ずかしくなるような、うそ臭いようなタイトルである。
 この作家の作品は初めて読むが、なんと言うか、キチッと書かれた小説らしい小説というか、プロの書いた小説というか、まさによく出来た作品である。 このようなオーソドックスな作品は書く人の現実描写力やストーリィ運びの上手下手が如実に表われてしまう。 そのせいか最近はこのような現実の大人の関係を正面に据えて、丹念に書いていく作品は流行らない。 そのような基本的実力を欠いていても作家を名乗れる時代だからだろうが、やはりこのようなオーソドックなものは何と言っても安心して読むことが出来るのである。  が、残念ながら個人的にオフはこのような現実的リアリズムに根ざして書かれた作品はあまり好みではないのだ。
 まさにタイトルは、<平穏なる時も、苦しき時も、永遠に変わらぬ愛を、誓います>とお互いが宣言するあの教会での結婚式の誓いの言葉である。
 ここに出てくる二人の主人公の男女はその誓いを宣言した男女で、当然二人は夫婦の仲である。
 共に公務員で夫は中学の教師、妻は保育園の保育士。 だが二人は性格も、ものの見方も、考え方も、人生への力点の置き方もまったく異なる二人なのである。 そんな二人の幸せな結婚生活に初めて訪れた亀裂、いさかい、不和・・・何処かに妥協点を見出そうとすればするほどこじれていく二人の関係。 軋みを修復しようとする中で浮かび上がり、さらに明らかになって来る性格の違い、相手に対する拭いようもない不信感に二人はどう立ち向かったのだろうか・・・
 最後はやや書き終わらせるのを急ぎすぎで、詰めも甘かったったような気もするが・・・それ以上にわれわれの現実などは、書かれている以上に、詰めは甘く、良い加減なものであるのだが・・・