2004-01-01から1年間の記事一覧

キムチ

なんだか天気が安定しない。 もともと9月は雨の多い月であるが、それまで上空を覆っていた太平洋高気圧が弱まり、大陸の高気圧が日本海にまで下がってきて日本付近で前線が停滞する。 それがいわゆる秋雨前線である。 当初そのまま西へ進むと見られていた台…

『雲を追い』

気温が落ち着いてきたので日中山道をマロ君と小一時間ばかり散歩をしている。 昼前にその散歩に出たとき、峠から少し下ったところの路上に熊の足跡を見つける。 昨夜はまあまあの雨が降っていたから、この足跡は今朝以降のものだと思える。 今年は県内各地で…

『8月の果て』

≫海だ!波の向こうにまた波があって、そのまた向こうに波、波、波、波、波!なんて広いんだろう、終りがないみたいだ。深呼吸している胸みたいに持ちあがっては平らになって、青い大きな動物みたい。海だ!と叫んでみたかったが、喉が声を通してくれない。少…

熊の爪跡

日中は半袖でちょうど良いが、朝晩は長袖でないと肌寒い。 さらに今夜は雨が降っていて、長袖の上にもう一枚ジャケットを羽織っている。 明日が秋のお彼岸で昼と夜の長さが同じ長さになる、暑さ寒さも彼岸まで、とはほんとうに良く言ったものである。 近所の…

朱塗りのお膳

山の家の簾戸を外して、障子戸に入れ替える。 家の正面側(東側)の縁側の外部の面した全てのガラス戸にサッシを使っていないので網戸なるものはない。 昔の家だから外部に面している広間、座敷の六間(11メートルほど)全部がガラス戸であり、夏場は風を…

折れたり、落としたり・・・

台風18号が来た時は神戸にいたのだが、帰ってきてみると果樹の佐藤錦の木が倒れていた。 まさに根元からポッキリと折れていた。 この果樹を植えてから7,8年経っている。 ようやく一昨年あたりから実が付き始め、昨年は十数個実って楽しみにしていたが、…

『遠い太鼓』

今回電車の中で気楽に読めるものを、と借りてきたのが村上春樹著の「遠い太鼓」で、これをバックに入れて神戸へ行った。 村上が80年代終りに三年間主としてギリシャ、イタリアで過ごしていた時の手記である。 この三年間の外国滞在中に彼は、ベストセラーに…

「16歳の合衆国」

今回も神戸で二本の映画を見た。 「16歳の合衆国」、映画を鑑賞するという意味では「華氏911」よりむしろこちらの映画の方を見たかった。 どこにでもいそうなごく普通の、というか繊細で物静かなタイプの16歳の高校生が、ある日突然、恋人の弟の知的障害児を…

「華氏911」

神戸滞在中に今年も9・11が過ぎ去った。 あの日からちょうど三年目に当る今年の9月11日の朝日新聞の第一面のトップニュースは「プロ野球スト今週は回避」であった。 紙面には9・11関連の記事がいくつかあったが、この日の社説は郵政民営化についてとプロ野球…

塩害

今日神戸から帰る。 こちらには夜着いたのだが、車のライトで見える田圃はほとんど刈り入れが終わっているし、畦には彼岸花、道端にはコスモスの花も咲いている。 日中の温度はどこも30度を超えるくらいでさほど変わらないが、神戸ではまだまだ最低気温が25…

災害

一時は台湾方面へ行くかと思われていた台風18号が、先日の16号と似たようなコースを取ってまた九州から西日本に上陸しそうな動きを見せている。 まだ南海上にあるとはいえ、そのすぐ後を19号も似たようなコースを取って後に続いている。 常識的に言うな…

日本の皇室問題

以前皇太子の発言を受けて、彼が言った人格問題をそうじゃなくて実のところ人権問題だろうと日記に書いたが、その後のこの問題に対しての関係者の沈黙の中で考えたことを率直に述べてみよう。 思えば婚約前当時の小和田雅子さんが、浩宮からの結婚の申し入れ…

風の盆最終日

昨夜は集まった友達と軽くビールや冷酒を飲んで、0時少し前に山の家を出て八尾の街中の少し町並みからはずれた鏡町の公民館前へ行く。 昨年もここを起点にして、夜半過ぎの町流しを見物した。 今年の鏡町は踊り手である若い衆がアレレというくらい少なくな…

おわら風の盆

今夜はおわら風の盆の三日目で最終日である。 昨年はこの最終日の夜遅く出掛けて、背筋がぞくぞくするような体験をした。 ギャラリーが少なくなった静かな夜中だかこそ味わえた感動だったと思う。 後日酒の席で友人達にその話をしたら、今年はみんなで出掛け…

『日の砦』

芥川賞作家の内で今七十代と思われる作家群、高井有一、田久保英夫、日野啓三、後藤明生、古井由吉、古山高麗雄などがいるのだが、概して彼らの作品とは相性が合わない。 そうは言ってもそんなに読んでいるわけではないが、せいぜい一冊づつぐらいなものだが…

『ららら科学の子』

変わらない人間、それはどんな時代でも周りから見ると、融通が利かなくて、どことなくどん臭い存在として受け取られやすい。 まず思い出すのはオフの子供の頃、戦前の家制度の上に胡座をかいているような形でまわりを仕切っていた人。 普段はどちらかと言え…

足元を掘る

午前中台風による雨や風が残っていたが、午後からは日が差し始めゆっくりだが天気は回復。 久しぶりの雨で空気が洗われた感じがする。正面に見える北アルプスは涌くような白い雲に覆われている。 数日前8月25日、まだオリンピックの報道が盛んになされている…

「ロスト・ハイウェイ」

大型の台風16号が九州鹿児島に上陸し、その後西よりに進路をとり山口に再上陸し、今夜半北陸を通過する模様だ。 フェーンで乾燥しているとはいえ、日中の最高気温が35度くらいに上がった。 今夜は満月だが、残念ながら台風の雲でお月さんは拝めない。 午前中…

おわら前夜祭

風がそよともなく蒸し暑い天気だった。 夕方頃に知った人達が来て、連れ立って夜おわらの前夜祭に出かけた。 前夜祭は11ある町内の内のひとつの町内が一日ずつ受け持って、8月20日から30日までの11日間行われている。 今日は東町が受け持ちの日だった。 8時…

『月の桂』

≪たった二十年ばかりの間に、肉体関係が出来たら、女の精神は全く男に縛られてしまうなどという固定観念はぼろぼろにくだけてしまった。固定観念をぼろぼろに砕くために、世の中のあっちこっちで、教養ある女たちが、やれ仕事だ、やれ交際だと忙しい時間の流…

『男の事情、女の事情』

山の家のまわりの草刈をした。 これで山での今年の草刈は終了。草にまじってほうずきの実が赤く色づいている。 アイルランドの現代作家ジョン・マクガハンの『男の事情、女の事情』を読む。 短編集である。その中でも少年期の性の目覚めを書いた「神の御国へ…

気になること、いくつか

この間日本中がオリンピックのメダル獲得にTV,新聞などのメディアを中心に異常に騒いでいる間に、気になるニュースがいくつかあった。 沖縄の宜野湾市の米軍ヘリの墜落事故に関しては、日本の国内で被害が起きているのに警察の実地検分も出来ないという、…

お酒離れ

日中、日が照っていると少し暑いが、その辺は着る物の調整で何とかなる範囲だ。 自宅と山の家の往復はもっぱら軽四のトラックを使っているが、窓を開けて走ってちょうどの気候である。 なんとなく高く感じる空には見事な積乱雲が盛り上がっていた。 目を下に…

『ランドマーク』

午後から北の高気圧に覆われる。 まだミンミンゼミがさかんに鳴いているが、なんとなく秋を感じさせる気配である。 終日山の家でゴロゴロして、本を読んだり、ビデオを見たり、合間に料理の下ごしらえをしたり、漬物を漬けたり・・・そんなことをしている内…

暇つぶし

母親が先の台風で裏の窓の簾が外れて落ちたというので、取り付けに行った。 畑の見るとまたナスビやトマト、ナンバがスーパーの袋いっぱいに採れる。 ナスビは風にあおられたせいか少し皮が擦れて茶色く変色し硬くなっている。 早稲の稲はもうすっかり黄金色…

『天使はポケットに何も持っていない』

土方作業の後遺症がさらに、さらにひどくなる。股関節から太ももの筋肉までにかけて、あ痛たぁ〜たたぁ状態。 佐藤多佳子の『神様がくれた指』を読んでいたが、ぜんぜん面白くない。ストーリィだけで書いているので、それだけがどんどん流れていく・・・とう…

ラーメン、焼豚

台風が前線を押し下げて、北の高気圧に覆われている。 初秋を思わせる爽やかな気候である。 草刈の時は厄介者の葛であるが、その赤紫色の花は意外と上品な美しさがある。 散歩の途中にぶら下がって咲いている。 萩の蕾もだいぶ膨らんできている。 昨日の道路…

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

昨夜のうち台風が日本海を北上していった。 夜半前風がしばらく吹きその内に雨が降り出して風は止んだ。 台風一過の快晴ではなく、時々雨が降る不安定な天気で、気温は25度程度でとても過ごしやすい。 午前中、山の家のある部落の一部の道路を舗装するとい…

ハプニング

台風が日本海に入ってフェーン現象、今年何回もこのことを書いている。 母親が親父の命日だというので、送り盆したばかりなのに今日も墓へ詣でる。 暑い日が照りつける墓の華は2,3日しか経っていないのに元気なくしおれていた。 今回神戸へ行って三日目の…

「誰も知らない」

お昼頃を中心にして一時的にフェーン現象になり気温が35度まで上がった。 少し涼しい日が続いた後なのでこれまで以上にこたえる。 台風が明日から明後日にかけて日本海を北上する。 暑さはもう、うんざりである。 今回神戸で滞在中一度だけ映画を見にいっ…